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ダイヤモンドの価格履歴

この記事のポイント

  • 世界的に経済成長が続き、高級品への需要が高まる中、ダイヤモンドの採掘量が減少していることから、高品質の天然ダイヤモンドの価格は、2020年までに毎年およそ6%上昇すると予想されてきました。
  • 経済成長がダイヤモンドの価格に影響を与える一方で、ダイヤモンド自体も長年にわたり価値を高めてきました。データによると、過去10年間でダイヤモンドの価格は約32~33%上昇しており、毎年平均4%上昇しています。
  • デビアス社の市場占有率は、80年代には約90%ありましたが、現在は30%近くまで低下していることから、これまでの様にダイヤモンド供給を支配することが難しくなりました。しかしこれによって、ダイヤモンドの供給が大企業にコントロールされていなくても、ダイヤモンドは価値を維持できるということが証明されました。
  • 宝石の中でも唯一、天然ダイヤモンドだけは、金と同様に価格相場があることから、ダイヤモンドは価値を得ました。ラパポート(国際基準のダイヤモンド価格表)および市場動向がダイヤモンドの価格相場に大きな影響を与える要因となっています。

はじめに

ダイヤモンドの価格を見極めることは、投資家にとっても消費者にとっても重要なことです。この希少で魅力的な宝石は何年も前から存在しており、長年にわたって高価格を維持してきました。ダイヤモンドの価値は発見されて以来常に高く、その価値を左右する主な要因は、ダイヤモンドジュエリーの需要と言われています。世界経済の成長に伴い、ダイヤモンドの需要は今後も更に高まっていくと言われており、最終的には需要がダイヤモンド生産量をはるかに上回ると予想されています。これは、現在のダイヤモンド鉱山が減速していることと、新しいダイヤモンド鉱山が発見されていないことが原因とされています。ダイヤモンドの需要の増加に伴い、ますます多くの企業が、ダイヤモンド市場の需要と供給の関係性、またそれらがどのように世界のダイヤモンド価格に影響を与えているのかを考えるようになりました。他の商品と同様に、研磨されたダイヤモンドの価格は変動します。また、景気の浮き沈みや、ダイヤモンド業者の期待や予想などによっても価格が変化します。ダイヤモンド価格の動向について詳しく学ぶには、どのような要因がダイヤモンド価格に影響を与えてきたか、また過去半世紀にわたって市場でどのような役割を果たしてきたかを知ることが重要です。

過去10年間のダイヤモンドの価格

ここ10年ほどのダイヤモンドの価格を直近で見てみると、ある時期から価格が大幅に上昇していることに気づきます。調査によると、過去8年間でダイヤモンドの価格は約33%上昇し、毎年平均で4%上昇しています。毎年、ダイヤモンドの価格は適度に変動していますが、2011年には、ダイヤモンド需要の増加により急速に価格が上昇し、過去最高の20%を記録しました。この様な価格変化をもたらした要因はいくつかあり、その1つが、製造業者や卸売業者が彼らのニーズに応じて業務運営をするようになったこと、そしてもう一つが、採掘されるダイヤモンドの大きさや種類によって価格変動が生じるということです。

ダイヤモンドの供給と価格の関係性

ダイヤモンドの供給に影響を与えている主な要因は、デビアス社の在庫の減少、中国でのダイヤモンド需要の増加、そして新たなダイヤモンド鉱床が発見されていないことと言われています。20世紀には、デビアス社の備蓄がダイヤモンドの価格調整に重要な役割を果たしていましたが、経営方針の転換以降、備蓄の減少がダイヤモンド市場に影響を及ぼしています。採掘されるダイヤモンドが不足すれば、価格は上昇します。ダイヤモンドの生産量は、2006年に1億7500万カラットで最盛期を迎え、現在は年間1億3000万カラットまで減少しています。これは、キンバリー岩の発見率が低いことが原因とされていて、新たな発見があればダイヤモンドの生産量は増え、市場の需要や価格も安定すると言われています。50年以上前からダイヤモンド市場は徐々に変化していて、特にロシア、カナダ、オーストラリアで大規模な鉱山が発見されて以来、デビアス社は、市場に出回っている全てのダイヤモンド原石をコントロールすることが困難になり、供給や価格を思うように支配することができなくなりました。デビアス社の市場占有率は年々低下していて、80年代には90%のシェアを誇っていましたが、90年代後半には60%、現在は33%にまで低下しており、ダイヤモンドの市場や価格にも徐々に影響が出てきています。一方で、このニュースは、ダイヤモンドの供給が大企業に支配されていなくても、ダイヤモンドの価値は維持されるということを証明することができました。

ダイヤモンドのサイズと価格の関係性

ダイヤモンドの大きさは、ダイヤモンドの価格に大きく影響をもたらします。大きなダイヤモンド(約3カラット以上)は、小さなダイヤモンド(0.50~2.99カラット)と比較して、より価格が変動していることがわかります。過去15年間で、大きなダイヤモンドの価格は徐々に上昇し、2倍以上の価格になっていて、4カラットのダイヤモンドの価格は、2004年から2008年の間で3倍になりました。一方で、小さなダイヤモンド(0.50〜2.99カラット)の過去数年間の価格変化は小さいことに気づきます。

ダイヤモンドのカラーと価格の関係性 

ダイヤモンドの市場価格を見ると、アジアの投資家を中心に、カラーダイヤモンドの人気と売り上げ増加がわかります。2006年から2014年の間に、通常の無色ダイヤモンド (ホワイトダイヤモンド) の価格は約62.4%上昇しましたが、カラーダイヤモンド(ブルー、ピンク、イエロー)の価格は、その二倍以上の約154.7%まで上昇しました。現在の市場では、中国と香港がカラーダイヤモンドの圧倒的な買い手となっています。カラーダイヤモンドの需要の増加と希少性が価格の上昇につながっています。2005年以降、カラーダイヤモンドの価格が上昇したといわれており、ダイヤモンドの価格は、ダイヤモンドに対する需要の増加と供給の減少によって、今後も上昇し続けると予想されています。

過去55年間のダイヤモンド価格を表したグラフ統計

1960年から2016年までの歴史上の出来事とダイヤモンドの価格を比較したインデックスデータです。ダイヤモンドの価格は1960年以降、毎年約14%上昇しています。

1960年から2016年までのダイヤモンド価格および価値の年間上昇率は+14.47%、年複利の4.3%に相当します。過去の実績は、将来の実績を保証するものではありません。 

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